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2004年03月15日

交通局質疑

まちづくりの観点からもバス路線民間委託は中止を

大かわら議員
 市内にある、バス、地下鉄、他の鉄軌道など、市内全体の交通政策は、まちづくりの一環としての位置付けが必要であり、神戸市が責任を持って取り組むべきものです。神戸市全体の交通体系を考えるべきではないかという観点から以下、数点おうかがいいたします。

  外部評価では、市バス、地下鉄について、民間委託などの検討が言われ、先日の新聞では、路線の半分の民間委託と一部路線移譲、600人という大幅な人員削減を行うということが報道されました。多くの市民から不安の声が上がっています。これは市長が発表された行政経営方針の中の職員3000人削減の流れを具体化したものです。全市的に高齢化が進んでいる中、公共交通の必要性はさらに高まっています。不採算路線であっても、生活していく上で地域住民にとって必要な路線は何があっても守るべきです。それに逆行する民間委託は行うべきでは無いと考えますがいかがでしょうか。おうかがいいたします。

  地域の住民も交通が便利なら、気軽に出かけることができ、人が動くことで、神戸市全体に活気が出ます。この動きを作り出すためにも、まちづくりの一環という位置付けがされたバス路線が必要ではないでしょうか。市内全体の交通政策に神戸市が責任を持って取り組むという観点から、市バス、地下鉄、その他の鉄軌道を含めた神戸市全体の交通体系を考える交通政策課をつくり、大きな視点で検討していくべきではないでしょうか。ご見解をうかがいます。

  平成13年に海岸線が開通し、地下鉄と平行して走っていた市バス91系統、92系統、10系統、81系統、82系統、11系統の廃止・短縮が行われてから、市バスの利用者が激減しています。1999年度と2002年度の乗客数を比較すると、1万445人も減っています。バスから地下鉄へ乗りかえる人も2002年度で、西神山手線では3054人の減となっています。バスからバスへの乗り換えは、2381人増加していますが、今まで利用していたすべての人が、乗り換えているわけではありません。残りの人は、どうされているのでしょうか。

  不便になった、お金がかかるということで結局、お年寄りが外出をあきらめたのではないでしょうか。開業されているドクターにお聞きした話ですが、バス路線が廃止・短縮されたため「これまで週何回かリハビリに通われていたお年よりが、受診回数が減ったりこれなくなったりしている。これは生活のリズムが崩れ、寝たきりにつながる」とのことで、実際にそういった方が増えているそうです。市民の足を守るべき交通局として、このような状況に胸が痛むということは無いのでしょうか。お年よりや障害者の方、子ども連れのお母さんがたにとって、市バスは身近な交通機関です。経営改善をするためには、民間委託や人員削減に頼るのではなく、乗客増こそめざすべきです。行政路線や福祉路線は市全体で検討すべきです。廃止、、短絡したバス路線を元に戻していただきたいと思いますがいかがでしょうか。おうかがいいたします。

まちの活性化にもつながる敬老パスは後退させるな

 また、お年よりから買い物や病院に気軽に出かけることができると大変喜ばれているのが敬老パスです。この制度は、交通局にとっては重要な財源でもあります。しかし、外部評価では「負担額の引き上げが必要」とされています。生活が大変な今だからこそ、お年よりの外出を促し、まちの活性化にもつながる、宝とも言うべき敬老パスをこれ以上後退させないため、保健福祉局に強く要望していただきたいと思いますがいかがでしょうか。

海岸線職員嘱託化で安全性に不安の声

 次に地下鉄海岸線に関連してうかがいます。
  地下鉄海岸線は、インナー対策としても重要な位置付けで整備されましたが、その周辺のまちづくりが進んでおらず、当初の乗降客数の予測が1日13万人であったのが、開業直前に修正されて8万人、現在では、3万9000人という状況です。もっとインナー活性化への利用を考え、前向きな取り組みが求められるところです。しかし開業3年で、進めようとされているのは、職員嘱託化で、まったく逆方向です。平成16年度で、海岸線の全駅が嘱託化になるとお聞きしました。海岸線は、ひとけが少ないため、改札までの通路が無用心です。嘱託化を知った市民の方からは「安全性は大丈夫なのか」という不安の声が上がっています。このような、防犯面、安全面での市民の不安の声に、どのように対処されるのでしょうか。定数削減を伴う、職員嘱託化は行うべきではないと思います。安全性はどのように確保されるのかおうかがいいたします。

  また、乗客の増加のためには、イベントだけでなく駅周辺の地域に、中小企業や住宅を貼り付けるなど周辺人口の増加をはかり、日常的に利用する人を増やすべきではないでしょうか。都市計画総局と連携して、本格的に取り組んでいただきたいと思いますがいかがでしょうか。

バス路線充実、海岸線PRで集客を

 また、「神戸観光アクションプラン」の中で観光資源の認知度、利用度の調査がされています。この中で三宮駅前で認知度が高かったのは、ポートタワー83.5%、須磨海浜水族園82.7%、王子動物園82.2%などですが、利用の感想、再来訪の意向を聞いた調査で、動物園では90%の人が満足し、76.9%のひとがまた来たいとの結果です。しかし、ポートタワーは77%の人が満足しているのに、また来たいという人は、35.4%と低い値となっています。これは交通の便が悪いことも要因の一つだと思われます。また王子動物園や、平磯海釣り公園や須磨海釣り公園などは満足度も再来訪の意向も高く、地元の人がよく利用していると思われます。

  この「神戸観光アクションプラン」の中でも、観光客の82%が近距離客であり、しかも住民が31%を占めているとの分析がされています。

  この調査からも住民を観光客として、いかに動かすかが重要だということがわかります。家と観光地をどう結びつけるかを考えるには、当然バス路線の充実が必要ではないかと考えますがいかがでしょうか。

  また他都市からの観光客を「みなと神戸」のウォーターフロントと兵庫区・長田区の史跡と結びつけるアクセスとしては、海岸線が便利であることや、海岸線とみなとへのアクセスをわかりやすくするなどアピールをし、スタンプラリーやポイント制、プリペイドサービスなどを加えた観光プランを提案するなど集客に努めるべきではないでしょうか。おうかがいいたします。

津の道、平野地域にもシティーループを

 神戸市にはあちらこちらに、史跡や歴史的な名所などが点在しています。平成17年度にはNHKの大河ドラマで「源義経」の放送がされるということで、観光客誘致には絶好の機会ですが、今のままではそれぞれの史跡などへのアクセスが悪いため、その機会も生かしきれないのではないでしょうか。

  兵庫区の平野地域は「福原御所」の地であり、南部の津の道とともに史跡の宝庫です。今、地元の皆さんが「源平でまちおこしを」と史跡マップや案内板、平野市場の店舗案内板作成に取り組まれています。神戸市の企画調整局も参加されているマルチメディア推進協議会では、すでに議論がされ、視察も行われるということです。これらの取り組みを生かすためにも、ハーバーランドから津の道を通り、平野の史跡めぐりができるようなコースを作り、シティーループを走らせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

兵庫区の南北交通対策を

 兵庫区の南北をつなぐ交通は不便で、住民の間でも以前から「何とかしてほしい」との声がありました。例えば兵庫駅から運南方面に行くには、9系統のバスしかありませんが、本数も少なく、最終も19時30分までと短いものです。通勤がえりの人がたくさん歩いて帰られています。またタクシーで運南方面に帰る人もたくさんおられます。9系統の本数をふやすこと、最終の時間を延長することをお願いしたいのですがいかがでしょうか。

  また、西出町、東出町周辺のみなさんは、バスに乗ろうと思えば、かなりの距離を歩かなければなりません。不便なため、海岸線開通時には「近くにぜひ駅を作ってほしい」と要望されましたが「叶わなかった」とお聞きしています。その結果、地下鉄に乗るには、東はハーバーランド駅、西は中央市場駅まで行かなければなりません。兵庫区役所にいくには、以前は81・82系統のバスがありましたが、いまは廃止されたため、七宮町のバス停まで歩き、3系統のバスに乗らなければなりません。しかし、この地域は特に、お年寄りが多く、長い距離を歩くのは、本当に大変です。現在、7系統の市バスは、三宮から平野、夢野、湊川公園を通り、新開地、多門通りから神戸駅の間を往復し、1日120便以上が通っています。このうちの何本かを、新開地で左折せず直進して、昨年開通した、湊町線「菜の花ロ-ド」にまわしていただきたいのですがいかがでしょうか。

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