日本共産党神戸市議団のホームページ メニューをジャンプして本文へ
サイト内検索  
ニュース 政策・見解 議会での発言 資料集 発刊物 スケジュール ホーム

2004年12月22日

病院のあり方ゆがめる病床300床削減はゆるされない

松本議員の議案外質問

  1. 市民病院の「基本理念」について

  2. 市民病院の移転計画について

  3. 院内学級の充実について

  4. 小児病棟の整備について

  5. スーパー中枢港湾について

  6. 「みなといきいきプラン」について
  7.  私は日本共産党神戸市会議員団を代表して中央市民病院と神戸港の問題について質問します。

    「新・構想」は市民病院のあり方ゆがめる

     市民病院の基本理念についてお聞きします。
     「第四次市民病院経営計画」に示された市民病院の「基本理念」は、「患者の立場に立って人間性豊かなあたたかい医療を提供することにより、市民の生命と健康を守ることにある」、「市民病院群は市民の信頼に応えるため、より多くの市民に効率的に医療を提供することに努める」ことです。その元で「急性期の患者に対する高度医療、救急医療に重点を置く。快適で患者に優しい医療環境を提供する」などの基本方針が示されています
     現在、中央市民病院は市民から最も信頼できる病院として評価されており、一日外来患者2000人、900床のベッドをもつ病院として利用されています。
     ところが、今年11月に出された『新中央市民病院基本構想』では、「医療産業都市構想の臨床部門の核」とすることを目的に病院を先端医療に特化させ、立地場所も現地より南1.3キロメートルの「ポートアイランド2期」に移転し、ベッド数を300床も削減して、再生医療の導入や、治験を重点とした病院へと転換しようとしています。
     これは、市民の生命と健康を守るために、神戸市の基幹病院として果たしてきた、中央市民病院の役割を大きく変えるものです。
     新中央市民病院の「基本理念」の設定に当たっては、「公平・公正な医療を提供し、地域住民の健康の維持・増進を図り、地域の発展に貢献することを使命とする」との自治体病院の倫理綱領にそったものにすべきと思いますが、いかがでしょうか。

    移転は救命率を確実に下げる

     つぎに、移転問題についてお聞きします。
     現在の市民病院は、救急医療、高度医療、特殊医療という不採算部門にも責任をもち、救命救急センターとしての役割を担っています。市民病院の救急患者は、この5年間増加傾向にあり、平成14年度の救急搬送人員数は5407人。そのうち、病院到着時に死亡・重篤・重症患者は、3割近く占めていました。
     『新・基本構想』では、救急車の到着後、今まで以上に速やかな診断ができる体制をつくり、直ちに治療に移ることで救命率の向上や後遺症発生率の軽減を図るとしていますが、移転は、一分一秒をあらそう患者にとっては命に関わる重大問題であり、とうてい市民の合意を得ることはできません。
     救急車が遅れることで救命率が確実にさがる。移転は行うべきでないと思いますが、いかがでしょうか。

    院内学級の充実を

     三点目は、小児病棟内にある院内学級についてです。
     院内学級に在籍できるのは1ヶ月以上入院している子どもです。今年の在籍児童は1人ですが、入院が1ヵ月以内の子どもが現在12人、院内学級で学習参加しています。
     問題は、年度始めの時期に、1ヶ月以上の入院の在籍児童がいなければ、教師が配置されないということです。
     今日という日を、力いっぱい生きている子どもたちにとって、この学級で友達と学ぶことは、病気にともなう喪失感の軽減となったり、学習時間をもうけることで、生活のリズムをとりもどすことにもなります。
     また、自分の気持ちを聞いてもらうことで、気持ちの安定にもつながります。小児病棟の医師、看護師のみなさんも院内学級での生活と医療とをトータルとして考えていると、聞いています。
     ぜひ、市として責任を持って、院内学級の「1ヵ月以上入院」との在籍規定をなくすよう、県に要望しながら、実情にあわせて、院内学級の充実を求めますが、いかかでしょうか。

    小児病棟に家族の休息の場を

     最後に、小児病室における家族の療養環境についてです。
     厚生労働省は、患者が乳幼児である場合、完全看護でも医師の許可があれば家族の付き添いを認めています。しかし現状は、小児科はどの病院も赤字で、とても看護師を増やせる状況にありません。だから病院が、家族に期待せざるをえません。全国どの病院でも家族の協力があってこそ、小児病棟は成り立っているのです。中央市民病院でも、病室で昼夜を問わず家族が、子どもをみています。
     昨年9月、企業決算でこの質問をしますと、神戸市は必要性を認め、今年3月に小児病棟内に家族スペースを確保していただき、簡易ベットをおいてくださっています。今後、付き添い家族の休む場所にふさわしいものに充実をしていただきのですが、いかかでしょうか。

    大水深バース建設は中止せよ

     続いて、スーパー中枢港湾についてお聞きします。
     今年7月23日に、神戸港と大阪港は、阪神港として国からスーパー中枢港湾に指定されました。
     これに先立ち昨年1月、神戸市が国へ提出した「スーパー中枢港湾の育成に向けた目論見書」にはコンテナバースは現有の水深15メートルで「高規格コンテナバースとして完成する」としていました。ところが、突然、PC18東側岸壁に、300億円もかけて水深16メートルの大水深バースの建設が計画されました。バース建設の理由として、神戸市は「8000TEU級の大型コンテナ船を着岸するためには必要」と説明されています。しかし、9月に横浜に満載で初入港した8000TEUの大型コンテナ船は水深15メートルのバースに着岸しています。
     今年の企業決算で、わが会派は水深16メートルの新たな大水深バースをつくる必要があるのかと追及しましたが、市長は、水深16メートルを必要とする大型コンテナ船がいったい神戸に何隻来るのかも、費用対効果はどのくらいになるのかも明らかにされませんでした。
     先日、商船三井や川崎汽船など船会社関係の人にお話をうがかいましたが、一致していたのは、りっぱなバースをつくったら船がくるのではなく、需要があってはじめてくるということでした。
     2005年度の財務省原案においても、PC18の16メートル大水深バースの予算は認められませんでした。バース建設は、しっかりした需要予測にもとづく財政計画をもっておこなうべきです。PC18の大水深バース建設は中止すべきと思いますが、いかがでしょうか。

    六甲アイランド南コンテナバース「凍結」ではなく中止を

     六甲アイランド南の計画についてお聞きします。
     神戸市は、来年の港湾計画改訂に向けて、長期的な視点に立った「神戸港が目指すべき姿」等を示す「みなと神戸−いきいきプラン」策定のための検討会を行ってきました。
     検討会の議論をへて、10月22日の最終の検討会に提出された「いきいきプラン(素案)」の段階では、六甲アイランド南の「コンテナターミナルの整備については、凍結を継続する」として明記されていました。ところが、12月1日からパブリックコメントにかけられた最終案では、「六甲アイランド南の利用計画については、今後、長期的な社会経済の動向を見ながら検討を行う」に変更され、それもスーパー中枢港湾のメガターミナル形成の項目に組み込まれています。検討会の場では、六甲アイランド南の計画については委員から意見がひと言も出されていないにもかかわらず、当局によって「バース凍結」の文章が消されてしまったのです。
     これは明確な市長の公約違反ではないでしょうか。六甲アイランド南の大水深バースは凍結でなく、きっぱり港湾計画から外すことを求めますがいかがでしょうか。

戻る このページの上へ
コンテンツの無断使用はご遠慮ください
Copyright (C) 2001-2007 JCP Kobe City Assembly members.All rights reserved