大かわら議員の議案外質問
日本共産党議員団を代表して、市長に数点お伺いいたします。 まず、神戸港の16メ-トル大水深バースについてです。 スーパー中枢港湾構想によって、PC18を水深16メートルへの大水深バースにしようと進められています。大水深バースについては、この間の議論でも、なぜ今必要なのか市民が納得できる答弁がありません。バースを大水深化することによって、どれだけの荷物が神戸に来るのか、どのような経済効果があるのかなど、明らかにされないまま、300億円以上、神戸市負担分で100億円もの費用をかけて進められようとしています。市長はこの間、神戸市の危機的な財政状況を立て直すためとして、財政危機宣言を出し、すべての事務事業を見直しの対象に、一律20%カットなど予算の削減を強行してこられました。この中には、多くの福祉施策も切り捨てられ、今後も削減の対象となっています。今見直すべきなのは、莫大な経費がかかる上に、効果があるのかどうかはっきりしていない、バースの大水深化など大型事業です。 1995年にたてられた既定港湾計画では、外貿の取扱貨物量の目標は2005年には8037万トンとなっています。しかし実際には、2003年実績で3202万トンと半分にも届いていません。改訂された新港湾計画でも、2015年の外貿貨物量は5592万トンです。今の実績を倍加しなければ到達しません。しかしこの数値でも、95年の港湾計画の05年度目標には到達しません。これだけ貨物が減っている状況で、16メ−トルの大水深バ-スは不必要です。 先日、日本海事新聞で、世界最大級の1万3000TEUのコンテナ船が開発されると報道されました。しかし、喫水は13.5メ―トルです。また、現行の大型コンテナ船は、アジアの各寄港地でも、大半が水深は15メ―トル以下の岸壁で対応されています。東京都では、船社の声を聞き、世界で就航している船の耐用年数などから、16メートルバース整備は20年後半、との判断をされています。神戸市でも各船社にどの程度の需要があるのか調査をし、デ―タにもとずき、再検討するべきだと思いますがいかがでしょうか。
次に、神戸空港の土地売却問題についてうかがいます。 神戸空港開港まで、2か月をきりました。目前にせまった開港に向けて、さまざまな計画がされ、運行ダイヤも発表されました。しかし、肝心の空港島の土地が売れたという話は聞こえてきません。このままでは開港日は、空き地だらけの寂しい出発となりそうです。この間の空港島の土地の民間への売却実績は、3割引をして、レンタカー会社に売れた0.3ヘクタールのみです。21年度には265億円、22年度は650億円、23年度374億円、24年度280億円、25年度205億円、そして、26年度は224億円、総額1998億円の借金を返済していかなければなりません。すでに財政計画は大きく狂っています。これまで空港・新産業特別委員会などで当局は「新都市の中の基金を一時活用する」「起債についても借り替えという制度がある」と答弁されていますが、これでは借金の先送りでしかありません。このような事態を招いた見通しの甘さや、返済見込みが立たない状況の責任はどう取られるのでしょうか。おうかがいします。
3つめに、中央市民病院について伺います。中央市民病院では、17年4月から7階の北病棟を休床されています。もともと7階北病棟は、小児科11床、整形外科20床の31床でしたが、小児科の病床利用率が落ちているため休床されたとお聞きしました。そのため912床のうち、実働病床数は881床となっています。休床されている7階北病棟は、使われていないベットが廊下や詰め所の中まで無数におかれており、病室は先端医療センターの事務所や看護学生のロッカー室になっています。市民の皆さんからは、中央市民病院にはなかなか入院できないとの声をたくさんお聞きしています。待機患者数を見ても、平成13年度平均?322人、14年度370人、15年度397人、16年度378人と改善しておらず、入院希望に対して、迅速に対応できている状況とは思えません。それにもかかわらず、31床も休床されているというのは、中央市民病院移転に向けて、計画的に病床を減らしているということでしょうか。市民のみなさんに、必要な医療を迅速に提供するためにも病床はすべて利用し、待機解消にあてるべきと思いますがいかがでしょうか。
また、中央市民病院移転計画に関しては、救急車の到着が遅くなるため、救命率が下がるという大問題があり、これまでにもたびたび指摘してきました。現在地よりも距離にして1.3キロ遠くなり、救急車の到着は1〜2分遅れます。1分遅れれば救命率は10%下がるとお聞きしました。市長は、搬送時間が延びることについては、病院移転によって検査室や手術室の整備、動線の改善などにより対応すると答弁されていますが、距離的な問題を到着後の処理対策で対応するのでは問題の解決になりません。患者さんの命を救うため、何よりも大切なことは1秒でも早く病院に到着し、ドクターの治療を受けることです。移転して救急車の到着を遅らせるよりも、現病院の動線が問題であるのなら、それを早く改善するほうが確実に救命率は向上します。 救命率の低下につながる中央市民病院の移転は中止をするべきだと思いますがいかがでしょうか。
最後に、兵庫運河のボートパーク構想についてうかがいます。 兵庫運河は、身近なウォータ―フロントとして地元の人にも親しまれており、貴重な観光資源のひとつにも位置づけられています。運河の水をきれいにしようと、NPOの方と子どもたちがEM泥だんごを投げ入れたり、さまざまなイベントが計画されたりと、活性化に向けた取り組みがおこなわれています。 その兵庫運河に、ある日突然、浮き桟橋が設置され、プレジャーボートが何隻も係留しているという事態が発生しました。びっくりした付近の住民が問い合わせたところ、活性化策のひとつとして、ボートパークの計画があるとのことでした。不法係留のプレジャーボートに場所を提供して、自分たちで管理してもらおうと、みなと総局とボート所有者らによってすすめられていたものです。 しかし、地元の人たちには何の説明もされておらず、その後、住民の間で、騒音やごみ、違法駐車、安全性などさまざまな問題や不安が出され、PTAや自治会など地域ぐるみの反対運動が起こりました。その結果、別の場所に移動されましたが、その地域でも周辺の皆さんが反対されています。現在、ボートはその場所からも移動されていますが、浮き桟橋は設置されたままです。 そもそも、活性化をいいながら、この件に関しては、地元周辺のみなさんには何の説明もされず、進めてこられました。兵庫運河の活性化には、地元の皆さんの意見を大切にし、一緒に取り組むという姿勢が絶対に必要です。 ボートパークについては、地元の合意が得られなければ、場所等計画変更をするべきだと思いますがいかがでしょうか。
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