南原議員の予算特別委員会「建設局審査」質問
1,今年度の建設局予算の目玉は、ユニバーサル社会の実現に向けて、高齢者や障害者も安心で快適に外出し、社会活動に参加できるまちづくりを進めるため、「交通バリアフリー道路特定事業」・「あんしん歩道整備事業」・「交通安全総点検(ハートフルロード整備事業)」などを進めるとしています。我が等がかねてから進めるよう求めてきたバリアフリーの道路整備は、多いに歓迎するところです。しかし、鳴り物入りで進めるとしているUDではありますが、この予算で全市のバリアフリーがどれだけカバーできるのかおおきな疑問です。今年度の建設局の一般会計予算は367億1816万円で、そのうち、UD関連と思われる予算は、歩道段差・波打ち解消を進める、あんしん歩道整備事業に4億8千万円、交通バリアフリー対策費、2億4150万円、これは三宮・元町・神戸地区の重点整備地区で地域限定の整備です。ハートフルロード整備(交通安全総点検フォローアップほか)8970万円で、これらの合計は8億1120万円にすぎず、局予算の2.2%にすぎません。おおまけに負けて、交通安全施設費総額でも、9億8862万円で、2.6%にしかなりません。一方市民からはその必要性が疑問視されている震災復興記念公園の整備に9億7100万円もの予算が計上されています。この事業を年間の交通安全施設整備費と同額の予算を計上して進めなければならない事業か疑問です。震災復興公園事業は先送りしても一行差し支えはないはずです。この予算をUD予算に変更すべきと思いますがいかがでしょうか。
また、この予算には、臨港線跡地遊歩道整備事業に2870万円が計上されていますが、これはJR貨物臨港線跡地(神戸臨港鉄道)を神戸市が買い取って、遊歩道として整備するというものです。聞きますと、その土地の値段はまだはっきりと決まっていないとのことですが、整備費用に土地代も含め5億円以上を要する事業とのことです。灘区や中央区の人に聞きますと、「住宅もないそんなところを誰が散歩するのか」とにべもない返事です。またぞろ、JRの言うがままに神戸市にとって必要でもない土地を押しつけられ、無駄な公共事業を増やそうとしているのではないかと懸念いたします。 すでに、JRには、震災復興記念公園の土地買収を70億円もの大金を注ぎ込んで購入したものです。この用地自体神戸市がJRに求めて買い取ったのではないのですから、せめて臨港線跡地はJRに対して無償提供を求めるべきだと考えますがいかがでしょうか。
2,小規模公共事業者登録制度の具体化 昨年末、本会議で我が等が提案してきた、官公需のうち小規模工事の事業(小修繕)を地域の小規模事業者に発注する件について質問いたします。2004年度決算で官公需の発注状況を見ますと、神戸市全体で中小企業への発注率は件数で75,11%、金額で48.59%です。我が等は、この金額の発注率を70%以上に引き上げるよう求めているところですが、これは行財政局の問題ですのでふれませんが、建設局の官公需の発注率をみますと件数では85.53%、ところが金額では40.81%と神戸市の全体よりも低くなっています。 まずはさらなる分離分割発注を検討し地元中小企業への発注率を金額で70%程度になるよう努力をお願いしたいのですがいかがでしょうか。 また、各建設局における小修繕については、地域の小規模事業者への窓口を開いていただき、官公需の仕事をしたい業者をできるだけ登録させて、仕事が公平に回るようなしくみを局として作っていただきたいのですがいかがでしょうか。その際登録に当たっては、入札参加資格は問わないことを求めたいのですがいかがでしょうか。
(神戸市の事業所統計をみると94年に83.872件あった事業所が2001年には9805件減って74.067事業所になっています。さらに従業員規模別事業所数の推移を見ると、9人以下の事業所の減少が顕著です。70.267件のうち10.114件もの小規模事業者が何らかの形で廃業に追い込まれています。神戸市には大企業がきわめて少なく、中小企業が9割以上を占め、神戸経済を支える主役となっています。中小企業が元気になってこそ神戸経済の活性化も進むと言うことになります。この中小企業の仕事作りで行政が果たす役割はとても大きなものがあります。特に減少甚だしい小規模事業所への支援が求められています。)
3,本四公団への出資金問題についてです。今年度の予算案をみると、道路橋梁整備費114億5600万円のうち、広域幹線道路対策費として、本四公団への出資金が、23億2800万円、昨年と同額が計上されています。局予算のなかで、最も重要な道路橋梁整備費の20%がこの出資金に消えています。財政難の折、この出資金が、局予算を大きく圧迫しているといわざるを得ません。例えば、今年度建設局予算の目玉になっている、(ユニバーサルデザイン)への取り組みを推進する、交通安全施設費は、わずか9億8800万円で、8.6%にすぎません。また、住民のもっとも要求の強い、側溝整備費用も9億2700万円で、これをあわせても、本四公団への出資金より少ないというのが現状です。すでに、これまで支払った出資総額は、548億円にも上っています。この出資金の拠出は、2022年度まで続くことになっています。優に700億を超す費用負担になります。無駄な公共事業の付けが回されていると言わざるを得ません。局長はこれまで、出資金の低減化を公団に求めると言ってこられたが、どう具体的に働きかけてこられたのかおたずねいたします。
H16年7月「本四道路連絡調整会議」が設けられ、通行料金のあり方と地方負担のあり方を検討するとしてきていたが、方向はでているのか。
下水道事業 1,2月24日の下水道事業の財務に関する、包括外部監査報告によると、投資の効率性について言及し、特に垂水処理場の今後の全体構想に見合う施設整備を進めることは、過大施設となる可能性があると指摘しています。 また、玉津処理場の拡張工事についても平成16年度実績処理水量は、79.421立方メートルであり、当初需要予測の68.4%にとどまっており、施設の余裕がしょうじているとしています。 我が等は過大な整備投資は見直すよう一貫して求めてきたところです。このたび、水道局の方も、人口フレームの変更により、需要予測の見直しを進めているところであり、下水道局としても、当然のこととして見直すものと思うがいかがか。
2,2月24日の包括外部監査報告で、震災による一般会計補助金カット分、残り123億円について、改めて指摘している。今年度は、3億円の繰り入れが計上されているが、17年度は繰り入れの見通しはないままです。その前年16年度に前倒しで30億円繰り入れられてはいるものの、一般会計の財政状況に応じた繰り入れということではいつ全額繰り入れられるのかきわめて不鮮明です。外部監査報告では、「一般会計とのルールを今後の会計処理が恣意的にならないよう、調整して決定しておく必要がある」と厳しく指摘しているのですから、ぜひ、財務との間でそのルールを明確にしておく必要があると思うがいかがか。
3,生活保護世帯への下水道基本料金の減免制度は継続せよ。 |