第82号議案 後期高齢者医療広域連合の規約の制定の協議の件について
南原議員が議案質疑
私は日本共産党議員団を代表して、ただいま議題となりました、第82号議案・「兵庫県後期高齢者医療広域連合の規約の制定の協議の件」について市長に対して質疑いたします。 この第82号議案は、2008年4月から75歳以上の高齢者を対象にした後期高齢者医療制度がスタートすることになり、兵庫県内のすべての市町と後期高齢者医療に関する事務を処理するため、兵庫県後期高齢者医療広域連合を設置するに当たり、関係市町村議会において、「広域連合規約」の議決を要するため、議会に諮ろうとするものであります。 そもそも、後期高齢者医療制度とは、2006年6月の通常国会に小泉構造改革の一環として、提出された医療制度改革関連法の一つで、高齢者に新たな負担増と差別医療を持ち込むものです。国民健康保険や社会保険から「後期高齢者」を切り離し、2008年度から75歳以上の「後期高齢者」全員が加入することになる新しい医療保険制度です。新制度の最大の問題は、後期高齢者の医療給付費が増えれば後期高齢者の保険料の値上がりにつながる、という仕組みになっていることです。そのことが受診抑制につながることにもなり、高齢者の命と健康に重大な影響をもたらすことが懸念されます。この後期高齢者医療制度は、これ以外にも数々の問題点をはらんでいます。問題点の一つは、いままで保険料を払っていなかった被用者保険の被扶養者をふくめ、すべての高齢者から保険料を徴収することになり、徴収方法は、介護保険と同様に、年金からの天引きを8割の人から行うとしていることです。保険料は広域連合ごとに決定することになっていますが、厚生労働省の試算では2008年度の制度発足時には一人あたり月額6200円程度になる見通しで年額7万円を超すことが予想されています。これまで配偶者や子供の扶養家族となっていたため保険料を払わなくてよかった人に対しては、激変緩和措置として2年間半額になる措置がとられることになっていますが、いずれにしても、新たな負担増に変わりありません。後期高齢者医療制度が高齢者にとって、多大な負担増をもたらすのは明らかです。 2点目は、政府はこれまで高齢者に対しては被爆者や障害者、結核への医療など公費医療対象者と同様に資格証発行の対象から外してきていましたが、今後、後期高齢者医療制度では保険料の滞納者から保険証を取り上げ、「短期証」や「資格証明書」発行を行うことまで法律で定めていることです。まさに、高齢者いじめという以外にない、大改悪が行われたのです。 問題点の第3は、診療報酬が、他の世代とは「別立て」にされることです。「後期高齢者の心身の特性にふさわしい診療報酬体系」を口実に診療報酬を引き下げ、必要な医療を受けられなくなる可能性があります。このことはすでに検討に入ったと言われています。 このように、あまりにも問題点の多い、後期高齢者医療制度に対して、日本共産党は、国会で「高齢者に対して、新たな負担増とともに、高齢者への差別医療をもたらすものだ」として反対したところです。そこで、市長に質問いたします。これほどまでに問題の多い制度で、後期高齢者が安心して、医療を受けられることになると考えておられるのか、お聞かせ下さい。 この規約を見ますと、保険対象の主体である「後期高齢者の意思反映の仕組み」が全く欠落しています。高齢者にとって、切実な、保険料や、減免規定が高齢者の実態からかけ離れたところで決められる懸念がありますが、後期高齢者の意思反映の仕組みを規約に明記する必要があると思いますがいかがでしょうか。 次に、広域連合の議会の件についてです。議員の定数が41人と定められています。これは各市町から一名の議員選出と言うことになり、きわめて不公平な議員構成と言わざるを得ません。この定数で、神戸市民の意見が反映できるとお考えなのか。必要な定数を増やすなど議員定数の公平配分を求めるべきですが、いかがでしょうか。合わせて、「情報公開の徹底」が求められますが、情報公開の詳細についても規約では全くふれられていません。情報公開について、どのように保証することになるのか、おたずねいたします。 最後に、市議会や、住民の意見をどう反映させるかと言うことも明らかにしておく必要があると思いますが。その点については、どのようにお考えかお気かせください。 以上質問いたしますが、簡明な答弁をお願いいたします。 |