決算特別委員会環境局審査での段野議員の質問と答弁
1.資源リサイクルセンターに関して @ 資源リサイクルセンターの運営形態のあり方について 資源リサイクルセンター運営形態は、現在、手選別作業は福祉団体にゆだね、管理運営は「環境共栄会」にという「二分割方式」にわけられている。しかし、元々このセンターは「福祉工場」として国に申請し、認められた経過があり、知的障害者の雇用環境や労働条件を考えると「福祉団体」へ一元化することがもっともふさわしいと考える。この間開かれた「運営検討会議」では、「福祉団体への一元化は、安定性、効率性が低下するおそれがある」との理由で、現行の二分割方式が妥当との提言が出されている。しかし、環境共栄会が管理運営を受託してはいるが、その環境共栄会自体が直接リサイクルセンターの管理や機械操作をしているわけではなくて、実質的に仕事をしているのはその下請け団体にすぎない。実態は、苅藻の空き缶リサイクルセンター時代から同じ業者がやっており、変わってはいない。仮に福祉団体に一元化したとしても、混乱はおこらない。これらのことを総合的に考えると、知的障害者の働く場にもっともふさわしいのは、福祉団体に一元化して、神戸市と福祉団体の連携で維持管理するのが望ましいと考えるがどうか。
2.日本テルペン問題について 本会議での答弁をふまえて質問したい。 市長は、残念ながら小学生からの「市長への手紙」を読まれていなかったようだが、私の質疑に対して、「今回のこういうことに関して、保健所や環境局からも出向いて話をする中で、事業者が住民説明会をするところまで行っているので、これをきちんとやり遂げることがいるとおもう。」と答弁された。 その後、手紙を出した少女に市長から初めて返事が届いたと親御さんから電話があった。やっと市長への返事を出されたようでほっとした。 ただ、誰が書いたのか知らないが、何でこんな返事を書いたのか、私も読ませていただいてショックを受けた。実は、この手紙の最後のところで、こう書いている。「○○さんのお手紙のことを、工事会社の人にお話をしています」と。工事会社はこの少女にとっては加害者ですよ。市長への手紙で「助けてほしい」という被害者からの訴えは、これは個人情報ですよ、個人情報を、神戸市が加害者にそのまま伝える。こんなことが許されていいのか?工場側にどんな話をしたのか?
A 次に悪臭等、住民に被害をもたらしている要因について聞きたい 同じこの手紙の中に、においの原因についてかかれた部分がある。「このにおいは、樟脳というものが工場の土の中にしみこんだものです。「樟脳」は、楠という木から作られます。服が虫に食べられるのを防いだり、しっぷのくすりに使われたりしますが強いにおいがします。」そしてさらに「神戸市や工事会社のが、工事現場の空気の検査をしたところ。「樟脳」の量は少なくて、健康への影響は考えられない量でした。」と回答している。そこで聞くが、日本テルペンの「樟脳」は、木から作られたものが土の中にしみこんだものですか?ここに、テルペンの会社案内があるが、「樟脳」は、化学物質の合成で作ると書いてある。なぜこんな嘘を書くのですか?土中にしみこんだものは、この合成の際に使われた化学物質で、この中には、多くの有害物質が使われてきたということではないか。特に、「めまいや吐き気を催す」ジクロロエタンは17年度まで使用されていたとデータで示されている。なぜこんな分かり切った嘘をつくのか。環境局は、企業側から「木からできたもの」と説明されてきたのか?いずれにせよ神戸市として、地域の住民に被害が出ていることを認め、そのうえで企業側と交渉すべきと考えるがどうか? また、悪臭以外に、粉塵等の被害も起こっているが、なぜ調査をしないのか?
B つぎに健康調査と被害補償について聞きたい。 被害の補償は、個別に事業者と協議をするようにとの助役答弁だったが、業者は、「樟脳」は健康被害をもたらすものではなく、大気汚染もない」と、環境局が行った検査結果を縦にして被害を認めようとしていない。しかし、悪臭の強さは消防車が2台も出動する騒ぎになるほどひどいものだったし、粉塵被害は全く無視されたまま、本会議でも示したように、住宅内で行った「保健所・東部検査所」の調査では、30分間の検査で、基準を遙かに超えたため10分にしている。住民はその部屋の中で24時間暮らし、半年間にもわたって汚染され続けている。この住民の中から、ついに入院患者まで出てしまったことを局長はどのように考えているのか。住民の健康被害の調査は、住民が暮らしている生活の場で、時間をかけて調査しなければ実態はつかめないし、解決できない。遅きに失したとはいえ、直ちに健康実態調査を行い、被害を訴える住民の声を聞いて神戸市が被害実態をまとめ業者との話し合いをもて。
熊取谷局長 資源リサイクルセンターの問題について。検討会議の中で来年度以降運営のありかた検討して、提言いただいた。 テーマについて、一番に障害者の雇用の問題、働く場所の環境の問題についての検討していただいた。リサイクルセンターを作るにあたり一番大事にしたいのは、障害者の雇用の場を確保、将来に向けて拡大、働く場所として障害者が安心して働ける労働環境確保を考えている。提言の中で、現行のに分割方式の中で三者協議確実に行い、雇用の場の確保、安定的な就労環境確保すべきと意見いただいている。提言の趣旨に添って考えていきたい。今月のセーフティー委員会の中で具体化していきたい。
テルペンの問題は6月頃から関与し、事業者の指導している。少女からの「市長への手紙」は、11月のはじめにきた。5回来た。返事を11月終わりに出した。 住民の要望を受けてその都度事業者にあって、指導していく中で、事業者に手紙を見せたというのでなしに、こういった健康被害を訴えている方があるということを話した。 住民の意見聞いて相談窓口設置を強く働きかける際に具体的な例として出しただけでありまして、事細かくどこの誰とか出していない。 手紙の中に樟脳の作り方の説明があり、黒い土は樟脳がしみこんだものと説明しているが、土は検査して、樟脳油だった。 粉塵被害についても大気の調査をして、基準超えてないと住民にも説明した。だから健康被害はない、直接的な被害が出るほどの濃度でない、健康被害を生じるような濃度でないといったが、においというのは敏感な方もいる。過敏な方というと失礼にあたるかもしれないが、感受性の強い方、持病をお持ちの方はそのにおいによって、元々持っていた病気を悪化させるなどもあるかもしれない。土中にはジクロロエタン、ほかにもヒ素だとかPCBが入っていましたが、直接被害をおこすことはないと思う。
井上次長 東部衛生事務所が調査したのはシックハウスの分析で家庭に行って調査した。実際、検査分析するのはホルンアルデヒド、これは壁紙、たばこ、接着剤などから出ますが、パラジクロロベンゼンは衣服の防虫剤で一般家庭でよく使われていますが、飛散性があるので測定している。パラジクロロベンゼンはテルペン工場では使われていないということです。
段野議員 この間、われわれが健康被害の調査してきた。千件あまりの世帯から、アンケートをとった内、返送いただいたのが59人。その中で、身体に健康被害の兆候あるといわれたのは51人。無回答4人と、たくさんの方が被害をうったえている。 すこし紹介すると、「現在肺ガン治療中だが、入院と自宅療養をしている。栄養の高い食物食べるように言われているが、においで食欲は落ち、食べられない。」また、「目がかゆい、鼻血が出る。」など、目の被害35人、鼻が34人、皮膚が●人、さらに内臓疾患をうったえる人が27人です。 直接被害をもたらさないと言ったが、何を根拠に被害はないといえるのか。めまいや嘔吐や吐き気、中には鼻血がでると当局からの資料にも書いてある。肝機能障害も、大量にでている。調査しないと被害の実態はわからない。入院している子どもさんもいる。会社に行くより、本人が悪臭が原因だと訴えているんだから、子どもさんや家族に会って、どうですかと聞くのがまず最初にやるべきことだ。工場は加害を認めていない、健康被害ももたらしてないと繰り返しているんだから。 住民説明会で業者は、「楠はにおい強いが、アロマテラピーのようだ。」と言った。食べ物が食べられない。水をくみに行って倒れたなどの被害が出てるんです。 市長から返事の手紙で臭いのがもっとも強かったのは、8月頃でしたねと書いていたが、市が調査したのは10月の5日〜10日。8月の暑いときだ。においのきついたとき何やっていたのか? 神戸市も、業者もにおいがでたのは想定外と言っている。においがでたとき工事を止めて、どうしたらいいか検討をしなかったのか。専門家の意見聞いたら、露天掘りみたいなこと、なんで鹿島建設がやるのか?という。覆いを掛けなさいと何回言ってもやらない。やっと葺合警察の立ち会いのもとでビニールシートをかぶせるという始末だ。 周辺には1300世帯が住んでいる。また、科学技術高校、病院もある。多くの人が住み、学校、病院があるこの地域で被害者がでている。この実態を調査しようとしないのはなぜか。市の調査結果は、敷地周辺の4ヶ所で、1分か2分ビニール袋で空気をとって調査しただけだ。これをもとにして業者は責任とらない。住民が事業者に言っても体が弱いだけやといわれますよ。神戸市が一軒一軒訪問して調査すべきだ。企業に住民ひとりひとりが行って被害を訴えるなどできない。
局長 事業者に対して指導してきたが、業者が強気の原因は市の調査の結果といわれるが、道路と現場との間で、測定したが、環境基準超えているのかいないのかというので判断しないといけない。調査の結果、環境基準以下だったので、安心していただいて結構といった。業者が強気になっているとは思っていない。こういうデーターが出ているが、住民の要望や訴えがある中で、この間我々も住民の方々に対する相談窓口もうけるように指導し具体化した。地元説明会の状況も聞いた。トラブルもあったようだが、それでよしとせず、今後も指導していく。事業者の責任者と会ったが、住民の方々に対してどうしていくのかと指導してきた。調査については原因物質のにおいが「樟脳」であること、発生場所が特定されているので、事業者責任でという指導をやっていきたい。
井上次長 ジクロロエタンについて、目、皮膚を刺激する。皮膚障害もといわれますが、毒性は、高濃度のジクロロエタンに暴露されることを想定されているから、労働安全衛生法で影響あると言うこと。一般大気中、工場の内側の濃い方でもサンプリングしたら、0.070〜0.090ppmで平均0.080だった。全国の大気監視局では、0.15ppmなので、急性の毒性は考えられない。
段野議員 急性毒性は考えられないと言うが、じゃあ被害が何ででてるのか?入院患者も少女一人じゃない。原因は何なのかと企業側につめても企業は被害の調査はしない。神戸市、環境局しかできないのだから市長、局長にいっている。それを住民ひとりひとりやれというのか。 説明会で診断書とってこいという話あったが、そのお金の保証は業者はださない。繰り返しいってるが安全調査、実態調査をきちっとやる。私らが実施した乏しい資料でも参考になるんだから調査やるべき。 土の中にしみこんだものは3m、4m掘らないといけない。ヒ素も4mほらないといけない。PCBもどこへ持っていったかわからない。これが住民の健康に影響してないと責任もっていえますか?きちっと調査すべきだ。住民と直接会って話を聞く。環境と保健所で直接、現地へ行って話を直接聞いてほしい。 リサイクルセンターの問題は結論だけ言っておくが、福祉工場方式が元々の目標だ。この方向で考えるべきだ。
局長 地元の説明会の様子は聞いている。やりとりも含めて、事業者の対応については十分でないと思っているので、業者に直接会って住民の声を聞くように申し上げた。そのなかで、住民の状況なり、今後の対応を事業所に考えていただきたいとおもっている。 ※答弁は事務局がメモでとったものです。 |