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2006年12月22日

南原議員の「荻坂伸秀委員長不信任決議」提案説明

 私は、日本共産党議員団を代表して、議員提出、第75号議案「神戸市会政治倫理確立委員会委員長の荻阪伸秀君の不信任に関する決議案」について、その提案理由を述べさせていただきます。
 本来、委員長は委員会の運営については、大きな権限をもっています。当然、その権限は、多数の意見だけを聞くのではなく、少数意見も尊重するという、議会制民主主義の原則が貫かれるという立場で発揮されるべきであることは自明の理であります。ところが、荻阪委員長の、政治倫理確立委員会の運営は、与党の多数の意見をとりいれるだけで、野党の意見に対しては、数の論理で排除するという態度に終始しました。こうした委員会運営の姿勢に最大の問題があったという点を、まず指摘しておきます。
 さて、元自民党議員団長村岡功被告らによる、汚職事件は、市長・助役・前環境局長等が検察の事情聴取を受け、市長室なども家宅捜索を受けるなど、120年の神戸市政に大きな汚点を残すこととなりました。この汚職事件に関連して、村岡親子だけでなく、他に3人の自民党議員が家宅捜索を受け、検察の事情聴取を受けるなど、自民党議員団ぐるみ、神戸市幹部職員を巻き込んだ、構造汚職事件の様相を呈しています。こういう事態に対して、議会として事件の真相解明と再発防止のための手だてをとることは、市民に対する重大な責任でもありました。その重要な責務を負って設置されたのが「政治倫理確立委員会」でした。
 荻阪伸秀委員長は、こうした立場から、事件の真相糾明に全力をそそがなければなりませんでした。それが、真相解明を求める多くの市民の期待にこたえる道でもありました。そのためにも、野党が、市長・助役・前環境局長を始め、幹部職員ら関係職員などを参考人として招致し、事情聴取をおこなうことを要求したにもかかわらず、参考人招致を行ったのは、前環境局長ただ一人のみでした。他の参考人招致については、我が党などが何回となく提案しましたが、与党の「必要ない」との意見に組し、委員長として疑惑を解明するために参考人招致する、という提案すら行いませんでした。これらの参考人招致を行わなかったことにより、事実の解明は困難となったのです。
 また、特別委員会に付託された、100条調査権を発動しようとしなかった責任も重大です。100条調査権が付与され、疑惑の渦中にあった、市長・助役・関係幹部職員等に加え、検察の事情聴取を受けた自民党の3議員等を証人喚問することが可能でした。 
 さらに、神戸市が行った「行政内部監察報告」と村岡裁判との関係で、神戸市の内部監察による調査内容と、村岡被告公判で明らかになった事実が全く食い違っていることが判明しました。「内部監察報告」では市の幹部職員等は事件に関与していなかったと結論づけましたが、村岡裁判では、逆に神戸市幹部職員等の事件への関与が鮮明になってきました。そのどちらが真実であるのか事実確認を行うためには、行政の内部監察報告の元となった職員ヒアリング資料の提出を神戸市当局に求めることが必要でした。しかし、荻阪委員長は、証人・参考人招致、資料請求など、わが党等が、なんども発動要請したにもかかわらず、真相解明のために100条調査権を発動するという姿勢をとらず、発動に反対する与党を説得するという努力も一切しませんでした。市民の期待に応えて真相糾明するためには、調査権の発動が必要だと、委員長自身思われなかったのでしょうか。このことは、委員長の汚職事件の真相を糾明するという姿勢に問題があることを示しています。このような委員長の姿勢によって、疑惑を持たれた人物から、真相を聞くことができなくなってしまったのです。そして、職員ヒアリング資料が提出されなかったため、裁判で明らかに
なった事実と内部監察報告の矛盾も明らかにできなかったのです。
 真相解明の為の重要な節々で、このような荻阪委員長の姿勢が、事件の事実解明を行うどころか、行政を擁護する結果になったことは明らかであります。
 この他にも、特別委員会では、いわゆる「疑惑」問題とされた、御影工業高校跡地のコンペ問題や、ポートアイランド1期北地区のコンペ問題など、解明すべき問題が市民の請願や陳情によって、提起をされました。これらの「疑惑」の解明にも力を注ぐ必要があったにもかかわらず、「事件ではないあくまで疑惑だ」と主張し、疑惑解明に手を付けようとしない与党会派の立場に同調し、荻阪委員長は、市民が望む疑惑解明のための努力を怠った責任も重大であります。
 さらに、荻阪委員長は、8月9日以降の委員会に当局の出席も求めませんでした。これも、与党の多数を背景にしたもので、委員長として真相を解明するために必要な措置をとるという姿勢の欠如を示すものです。同時に、多数の市民から提出された請願、陳情についても、十分な審議を行うという努力もしませんでした。冒頭に申し上げましたが、荻阪委員長の委員会運営は、終始、与党の多数意見を背景にして進められました。そして、任務は終えたとして、委員会を終決させようとしています。
 今回の委員会審議で、どれだけの市民が、「審議は尽くされた」「真相が解明された」と思っているでしょうか。逆に、市民の期待を裏切り、より市政不信、議会不信を拡大することにつながったことは明らかです。こうなった責任の多くは、疑惑解明を真摯にすすめようとしなかった自民、民主、公明の与党とともに、与党の立場で委員会を運営してきた荻阪委員長にあることは明白でありす。
 神戸市政120年の歴史に大きな汚点を残した、この事件を未解明のままで終えることは、今後に大きな禍根を残すことは確実です。
 荻阪委員長が、終始、事実解明を遠ざける役割を果たしてきたことは明白であり、よって、荻阪伸秀委員長の不信任案を提案いたします。十分な審議をお願いたします。

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