PC18の船社は大型船の就航は予定していない ムダなバース整備はやめよ
松本議員がみなと総局審査で質疑
みなと総局 松本質疑 2007.2.28
海上アクセスについてお聞きします。 海上アクセスの再開については、我が会派は、採算が取れるどころか更に赤字を大きくするものとして反対をしてきました。が、昨年7月に、自民党・公明党・民主党・新政会など与党議員の推進の付帯決議も受けて、みなと総局は、「休止前の最低水準の48万人は確保できる」と言い、強引に再開しました。 しかし実態は、120人定員の船に、乗客数は、11月は14.1人。12月は12.8人。1月は11.6人という状況です。開港時から一度も採算ラインにとどかず、再開後はわずか半年で2億1千万円以上の赤字が生じています。そのため、シャトルバス運行補助に8千万円。船舶の固定費の補助、海上アクセス利用促進協立ち上げなどに本年度予算で2億3700万円を補助するとなっています。一方、これまでの港湾事業会計や開発事業団からの借入120億円の返済がはじまっています。H18年は神戸市に10億円の返済ができず先送りしています。また来月中には開発管理事業団にも5億円の返済をしないといけませんがそのメドもたっていません。代表質疑で亀井議員の質問に鵜崎助役は「必要な都市装置」と答弁しました。150万神戸市民にとっては「必要でない」から、乗っている人は一便12人なのです。これ以上の赤字を作らないためにも中止すべきと思いますが如何でしょうか。
都心ウオーターフロントの活性化についてお聞きします。 ハーバーランド〜メリケンパーク〜新港第一突堤地区の再開発を進めるとして19年度には、2億7000万円ほど予算がついています。みなと総局は、国産1・2号上屋については、文化交流拠点としてリニューアルし、ここを核に周辺一帯の活性化をめざすとなっています。 みなと総局は、この国産1号・2号上屋(TEN・TEN)の管理運営をNPO法人に任せていますが、このTEN・TENに夢を持って入ってきたクリエーターが、お客さんがこないため「続けられない」と一人二人と出ていき、いまやTEN・TENにはクリエーターが数人しかいません。神戸港全体の活性化に責任を持つみなと総局として、委託NPO法人まかせにしないで、物作りをしたいと言う若者を応援するためにも観光バスを呼んできたり、クリエーターの声を聞き振興策に力を入れるべきではないでしょうか。
次に大型客船入港の経済効果について質問します。 三月には神戸港に豪華客船がいっぱい入港し市民の目を楽しませてくれます。ご承知のように大型客船が港に入れば地域経済が潤うと言われています。まず、入出港のためにタグボートやパイロットが必要になり、入港料も港に入ります。その他船に必要な燃料や水、食料を補給します。横浜市では国内クルーズで3700万円と試算しています。神戸市でも大型客船入港の経済効果を試算すべきと思います。また、ポートターミナルに入ってくる豪華客船の代理店にお聞きすれば「ポートターミナルには軽食を食べるところがないので、ぜひ作って戴きたい」とか「おみやげうりばに神戸港に関するものの問い合わせがある」と言われていました。ポートターミナルの充実についても合わせてお聞きします。
スーパー中枢港湾に指定された、PC18の大水深バース整備についてお聞きします。 大型船に対応するために、国・市あわせて306億円かけてPC18東側岸壁の整備などをすすめ、平成21年度の供用開始を目指し来年度は41億円の予算が付いています。 PC18を利用している船会社の外航コンテナ航路を見れば東南アジア航路、オセアニア航路の近郊航路のみです。そのため、この半年間、PC18には大型船は一隻も入港していません。 昨年12月の議案外質疑で市長は「PC18を利用しております複数の船社が船舶の大型化を進めています」と答弁されました。私は、その船社にお聞きしますと、ある一社は「大型船は大阪港に入れる」といっています。他の一社は「大型船をつくているが、日本に入れるかどうかは分からないがたぶん入れないだろう」とのことでした。 また、市長は六甲アイランドの14mバースに17万トンの大型船入港については「利用者に多大の制約をかけている」と答弁されました。これも問い合わせますと、昨年10月以降、17万トン級の船が6回入港していますが「そのような制約は感じていない」とのことでした。ぜひ、この現実を認めていただき、PC18東側岸壁の整備の中止を求めますがいかがでしょうか。
神戸空港の土地売却についてお聞きします。 2009年度から空港島造成にかかる約2000億円もの借金返済が始まりますが、返済の見通しはたっていません。開港直後、土地売却についての我が会派の質問に対して、総合物流用地は引き合いがあると自信を持って助役は答弁されましたが、あれから1年たっても、まったく売れていません。今議会の代表質疑の答弁では「空港島の事業費が当初計画より100億円ういたのでその範囲で安くすることも考えていく」とトーンダウンされました。 仮に平米27万円を半額で売却すると、7ha分にしかならず、残り76haは平米27万円で売らないと2000億円の借金返済はできません。神戸空港の計画自体にムリがあったことを自らお認めになったと思います。 神戸市最大のお荷物となった神戸空港について、昨年10月の村岡功公判で、村岡自民党もと団長は「神戸市のために貢献したことは何か」と聞かれ「神戸空港の建設については、かなりの反対がありましたが、押し切って出来ました。それの一部を担ったと思います。医療産業構想についても、私が議長の時にスタートした。アメリカにも行きました」と証言しています。このようにして、市民の反対を押し切って空港建設を行ったツケが、いま現れているのではないでしょうか。 これ以上の空港島の造成は中止し、いまの非常事態とも言える状況を市民の前にあきらかにすべきであると思いますが、いかがでしょうか。
(答弁)山本朋廣みなと総局長答弁 アクセスだが、ベイシャトルは利便性の高い公共交通機関で、関空懇談会、利用促進本部で必要性が指摘され、神戸の発展に必要不可欠。企業誘致、観光客増にも必要で、公共性が高い。7月からスタートしたが、問題点整理しろと言うが、主な要員は収支不足、対応の遅れが大きな原因で。それを進めることもちろんだが、アクセスとしてやはり3本柱の乗船客に対する駐車場無料化、無料ポーターサービスの実施、欠航時の代替バスの確保で、利便性の確保で春休みまでに実施したいが、12月末には年間48万人ベースを達成したい。これまでにない、地元の利用促進協議会で、商工団体、関空。旅行代理店に協力してもらう。修学旅行、施設見学などしてこれを加速させたい。必ず48万ベース達成したい。 空港用地だが、引き合いはある。非常に都心に近いなどマーケットの優位性をアピールしている。開港して、新たな流れも生まれ、企業にとっても具体的に検討していただく状況できているが、なかなか一歩つっ込んでいないのが実情。こういったなかできるだけ、企業誘致実現ということで、時限的インセンティブ考えたい。神戸空港の機能強化が大事で、空港島へ誘致すすむと、雇用の場の確保、税源の涵養で経済効果など効果はおおきいと思う。 インセンティブは早急に考えたいが、対象エリアが埋立途上なので物流機能用地、小型航空機機能用地、集客緑地に限定して単価を引き下げる。一時的な提起借地の併用など、400社あたって、ニーズでている。柔軟に対応したい。 新交通については具体化するまで暫定利用で誘致したい。当然として、財政計画あるので、変更無くやっていきたい。 埋立中止しろと言うが、建設残土、浚渫土砂入れているので着実に埋めていきたい。
真田尚振興部長 TEN・TENだが、神戸市では遊休化した上屋の有効利用で新たな文化発信交流拠点として再整備した。民間の知恵をH17年6月公募で、企画運営でNPOでグランドアンカー選定した。H18年2月運営した、様々なジャンルのクリエーターが顧客のニーズに応えていく、陶芸、革製品、ステンドグラスなど作品の創作展示をやっている。すでに文化拠点として、教室を開いて、徐々に固定客をつかんだり、ステンドグラス、照明灯などあらたなビジネスチャンスと報告ある。賑わいづくりも、事業者が活動発信することで賑わいにつながる。地域住民や来場者参加のイベント開催。具体例として、阪急とタイアップ企画で、港の新たな賑わい展開している。当該エリアのいっそうの賑わいで、テンテンを核として近くにある海洋博物館、川崎ワールド、中突堤入港の客船、周辺施設とのイベント連携して、支援を行っている。昨年5月はメリケンフェスタ、6月は写生大会、12月には港ウォッチングなど、徐々にTEN・TENにお客も来ていると考える。多くの市民に知っていただくため、駅構内に誘導板、案内板の追加を行っており、事業者とともにポスターやリーフ、HP、広報誌で広報している。今日の質疑のなかでもあったがホテルもできる。商業施設整備されるので、TEN・TENの周辺施設が建設の暁には連携がすすむと思う。
花木章参事 客船の賑わい効果、ポートターミナル。客船は港の華。停泊船も観光資源と認識。神戸の場合、港と市街地が近い。ウォーターフロント活性化で、客船重要と誘致している。団塊世代のリタイアもあってか、飛鳥Uの搭乗など現在、クルーズが全国ブームで追い風だ。こうしたなか、1月に中突堤旅客ターミナル整備して対応した。景観の良さ、商業施設も近い。中突堤の整備をして、昨年4割が中突堤、6割がポートターミナルの入港だったが、逆に今年は6割が中突堤。客船の経済効果だが、委員指摘の入港すると収入とか、乗船客の観光の消費も大きいとおもうが、むしろ楽しんでいただく。イメージアップや客船通じて、世界に神戸の名前を広めていただくなどのことは単純に金銭に完済できないと考えている。金銭的に神戸はどうか。特にクルーズの規模、乗船客、乗組員数。滞在時間、種類、など昨年86隻、86通りのクルーズ、一律に効果を算出するのは、非常に難しいのではないか。神戸港はかんがえていない、むしろ効果を広く波及させていくように、誘致増加、滞在時間延長、市内観光の推進、PR通じて効果を波及させていきたい。 ポートターミナルは、昨年8月に「ちきゅう」が入ったが、見学会の開催、10月、フォトコンテスト展示、12月の日本丸入港、演奏会など、ソフトの力で賑わいしている。レストラン、カフェ誘致では取り組んでいる。
美濃孝行参事 海上アクセスの借り入れ金の返済だが、開発管理事業団の5億だが、現在アクセスと鋭意検討している。長期借入金、41年前に返済で変えていたい。債務返済、累積損益解消は中長期的に、経営の効率化、拡充で一体で、着実に進めていく。乗客増対策で、経営健全化が最優先。
豊田厳参事 大水深岸壁だが。近年世界的に大型化がすすんでいる。多くの船会社が就航を進めている。国の資料では110隻が就航。平成23年までに180が就航。それに対応して主要港では整備が急速に進んでいる。北米や欧州はもちろんだが、中国、釜山など整備着実で、大水深バースが供用されている。国内でも横浜、名古屋が供用されている。大阪港でも、整備着手している。昨年12月平成19年内示で東京港でも−16mの新規着工。横浜でも3つめが認められた。PC18だが、近海航路で利用されているが、複数の船社が大型化を進めている。順次就航する、そのような状況のなかで、ユーザーも誘致活動を積極的にやっており、早期に要望ある。平成18年入港のエマ・マースクは満載喫水−16mだが、−14m接岸可能で積み荷の状態で聞いている。それ自体が制約と考えている。コスト、スピード、サービスで、より強化したい。
(再質問)松本議員 スーパー中枢港湾だが、先ほどエマ・マースクが、無理して入っていると言った。市長も言われたから、船社に会って聞いた。ヨーロッパ航路だから何ら問題ないということだ。私の言ったことが間違いかどうか、聞く。ユーザーが作れというからというが、問題は船社だ。船社が大きな船をつけなければ意味がない。エバグリーンは平成17年に大阪につくるから大阪に来ることになっている。近郊航路で大型船が就航するということはない。私の言うことは間違いなのかどうか? 海上アクセスだが、返済は41年間ですると言うが、契約上は10年ごとになっている。ここに目をつぶっているのは良くない。開発管理事業団も35億の基金が全部海上アクセスにいっている。事業団もどうしようもないと。今後検討すると言うが、借金返せない。借金返せなくても、支援はする。管外視察のおり、港湾で有名な市の幹部に海上アクセスが再開するというと、その方は驚いて「パチンコで損したものをパチンコで返すようなものですね」と言われ、とても恥ずかしい思いをした。赤字の原因を、分析してきっちり報告書にして文書にすべきとおもうがどうか。 豪華客船だが、飛鳥Uは乗客700人ほど来られ、半分がタクシーで神戸観光して、南京町などでお金を落としている。どの地域に行くのか、そういう経済効果を調べ、地域に返すのが大事と要望しておく。 TEN・TENは順調な賑わいがあると言うが、私自身、12月末に行って、お店がケーキ屋、革製品、ガラス、コーヒー、雑貨、椅子、アクセサリーなどいま答弁された店がぜんぶ無くなっていて、がらーんとなっている。この状況をごらんになっているのか。調子のいいことをいって、交流が実現しているというが、観光バスも呼べず、お客さんもこないという状況だ。グランドアンカーに指導、市が積極的に参加しないと。NPOと相談しながらちゃんと生の声を聞いてほしい。
(再答弁) 山本局長 開発管理事業団の基金は金利も取って運用するのでご理解を。報告書だが、口頭で言ったがまとめる間があったらPR活動ししたい。
真田部長 TEN・TENには先日も行ったし、おりにふれのぞいている。店が抜けているのも事実だが、入れ替わりなどもあり、いろんな状況だ。クリエーターの技術磨く、交流拠点の役割はある。集客は十分とは思っていない。また、TEN・TENが集客するとの契約はしていない。
豊田参事 エママースク。−14mで入れる状態だったと。PC18は平成21年度の供用整備だが、ユーザーが船会社に対して誘致を積極的にしているので対応している。
松本議員 スーパー中枢港湾だが、−14mで十分入れる。喫水−11mでも入れる。ごまかしの答弁は今日以降はやめていただきたい。COSCO、チャイナシッピングがどうやってPC18に大型船を呼んで来るのか、どういう航路でよんでこようと思っているのかお聞きしたい。 TEN・TENはNPOと交流・販売で契約しているのに、お昼に行ってもガラガラ。平日は誰もいないということだ。これを活気あるものにどうやっていくのか考えていただきたい。要望しておきます。
山本局長 スーパー中枢港湾の大水深バースだが、着工したばかりで、世界の趨勢が大型化につながっている。ユーザーがきちっと大型船をつけると動いているが、われわれとしては間違いなく大型船がやってくると思っている。 |