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2008年03月27日

敬老パスは現行制度を条例で存続を

金沢はるみ議員が本会議で提案説明

 私は、日本共産党市会議員団を代表して、議員提出第20号議案、「神戸市敬老優待乗車証の交付に関する条例案」の提案説明を行います。
 この条例案は、現行通り70歳以上のほとんどの市民が、無料で敬老パスを利用できるよう条例化するものです。
 現行の敬老優待乗車制度は、高齢者の皆さんが元気で自由に外出でき、地域経済も活性化し、医療費や介護費用も抑制できる大変優れた制度です。
この制度を事実上有料化することは、この優れた制度の根幹を揺るがすことになるのです。
 さて、この制度をなぜ条例化する必要があるのかご説明いたします。
 敬老優待乗車制度は、現在「神戸市敬老優待乗車証交付要綱」に基づいて実施されている制度です。
  要綱とは、法令に基づく制度に関して、より細かな運用面について規定するもの、行政実務上の処理の方法等を規定するもの、行政指導の指針を定めるもの、補助金等の交付を定めるもの、法定外の組織や職の設置を規定したものなど、行政内部の一般的な準則を定めているものです。
 国の法律や政省令、及び県や市が定める条例、規則とは異なり、市民に対して直接法的な効果を及ぼすものではありません。
 従って、「条例」は、市長や議員が原案を作成して議会の議決を経て制定・施行されますが、「要綱」は市長が自ら決定を行い制定されるのです。
 今回、この敬老優待乗車制度の有料化の問題が、これだけ市民的にも議論になったにも関わらず、「条例」でなく「要綱」であるがために、市長の独断で事を進めることができたのです。
 敬老優待乗車制度を「要綱」のままにしておくことは、将来にわたっても議会の意志を聞くことなく、市長の一存で、さらに大きな負担を高齢者に押し付けることにつながります。
 制度を実施している多くの政令指定都市で、敬老優待乗車制度は条例化されており、神戸市でも条例化することは、当然のことと考えます。
 さらに、一定の有料化止むなしとお考えの議員の皆さんも、敬老優待乗車制度を、現在の「要綱」からきちんと「条例化」し、議会で議論の上、我々が今後のあり方を決める、つまり、議会が決定権を持つ制度にすることには、ご賛同いただけることと考えます。
 敬老優待乗車制度を「条例化」することが、今ぜひとも必要であると言うことを、まず申し上げておきます。


 第二に、我々の提案した条例案の内容について申し上げます。
 条例案、第1条(目的)で、敬老優待乗車制度を、「高齢者の社会参加の促進と移動支援を行い、高齢者福祉の増進に寄与することを目的とする」と、明記しています。
 第2条・第3条は、現行制度のまま、70歳以上の市民に市バス・地下鉄・新交通さらに、合意した民間事業者のバスなど区間を定めて無料で利用できるようにしています。
 また、第3条2項では、市長が事業者などに対して、予算の範囲で実費相当額を支払うものとしています。
 第4条から第10条までも、基本的に現行制度を条例化したものです。
 尚、条例の施行に関し必要な事項は、規則で定めるとしています。
 また附則で、この条例の施行日を平成20年4月1日としています。
この条例案が可決されれば、70歳以上の圧倒的多数の人は、これまで通りバスや地下鉄などに乗る際、お金を支払うことなく無料で利用できるのです。
 一回乗車するたびに、100円であろうと50円であろうと、お金を払うという事は、高齢者にとって大きな負担になることは、違いありません。
 まして、高齢者にわかりにくい煩雑な制度も必要ありません。
 今こそ、市長の独断にストップをかけ、議会制民主主義のもとで敬老優待乗車制度のあり方を私たち議員が議論し、決定できる仕組みをつくるべきと考えます。
 議員の皆様のご賛同をお願いして、「神戸市敬老優待乗車証の交付に関する条例案」の提案説明といたします。

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