敬老パスアンケート結果について
日本共産党神戸市会議員団は、敬老パスについての市民アンケートを行いました。その結果をまとめましたので、お知らせします。
【実施理由】 神戸市が、敬老優待乗車証(敬老パス)への一部負担導入を予定していることに対し、市民の声を直接聞くために実施しました。設問項目は、神戸市が負担導入の方向で検討していることにたいする、市民の意見を明確に知りたいということから、「有料化」について「賛成」か「反対」かを聞きました。 なお、「有料化」としたのは、現行制度では発行数の99%が無料交付となっており、負担強化は事実上の有料化であるとの理由です。神戸市が行ったアンケートは「負担のあり方」を問う形式になっているため、交付されている人の99%が無料という現行制度にたいする市民の意思は、正確に反映されているとは言えません。
【実施期間】 2007年9月〜11月16日
【配布方法と回収方法】 アンケート用紙と「現行制度を守る要望署名用紙」に返信用封筒を添付して配布し、郵送で回収する方法で行いました。主要ターミナルや敬老パス交換時に区役所前での配布、合わせて地域でも配布しました。
【配布枚数と返送数】 65000枚を配布し、4723人から返送(11月16日現在)
【年齢別】 70歳未満が1419人(30%)、70歳以上が3035人(64.3%)、不明は269人(5.6%) 参考:神戸市アンケートでは70歳未満が1557人、70歳以上が1006人
【男女別】 男性が2175人(46.1%)、女性が2479人(52.5%)、不明が69人(1.5%)
【設問と回答から】 (設問1) 本人を含めて家族で敬老パスを利用している人は59.6%となってます。いない人は34.7%となっています。
(設問2) 敬老パスは、高齢者の生活にとって欠かせない制度であると思いますか、という問いには、92.2%の人が「はい」と答えています。敬老パスを利用している人がいる世帯では95.3%、いない世帯では87.6%が「はい}と答えています。70歳以上では、95.8%、70歳未満では85.4%です。 高齢者を支える制度として、市民の中に定着していることがわかります。
(設問3) 敬老パスを有料化することについては、85.7%が反対しています。有料化に賛成は6.4%にとどまっています。敬老パスを利用している人がいる世帯では89.1%、いない世帯では80.2%が「反対」とこたえています。70歳以上では、89.7%、70歳未満では77.2%が有料化に反対しています。 市民が、高齢者を支える制度として不可欠であり、これまで、神戸経済を支えてきた人たちに対する施策としても必要なものだとみていることがわかります。市民の圧倒的多数が、現行制度維持を求めています。
(設問4) 制度を変えるなら、直接利用している高齢者の意見をもっと聞くべきだと思いますか、との問いには、92.4%の人が「はい」と答えています。敬老パスを利用している人がいる世帯では95%、いない世帯では88.3%が「はい」と答えています。70歳以上では、95.3%、70歳未満では87%です。 神戸市は、市長への手紙とか「出前トーク」などで、意見を聞くポーズはとっていますが、形式だけになっています。敬老優待乗車証制度検討懇話会での議論も、現行制度で維持してほしい、という意見に対して、他の委員から「今の制度では維持できない」などと反論が出るなど、傍聴者からも、神戸市の意図が反映した議論との批判が多く出されています。
(設問5) 高齢者の税金や国民健康保険料、介護保険料などが急増していることについては、96%の人が「知っている」と答えています。敬老パスを利用している人がいる世帯では96.5%、いない世帯では95.7%が「知っている」と答えています。70歳以上では、96.3%、70歳未満では95.5%です。 高齢者をねらい打ちにした税制改悪による負担増が、高齢者だけでなく、家族も含めて、いかに負担感が大きいかということを示しています。
(自由意見より) 回答者の内、3459人73.2%の人が自由意見を記入しています。 自由意見には、「生活の支えです」という言葉に端的に示されていますが、現行制度のままで残してほしいという声が、切々とつづられています。買い物、通院、友人との交流のためなど、まさに、日常生活に不可欠なものとして、有効に活用されている様子がよくわかります。 有料化に反対する意見として多いのが、病院に行けなくなる、外出できなくなるなど、行動が制約されることへの不安の声です。 さらに、敬老パスを利用して、買い物することによる経済効果、外出することで健康維持につながり、ひいては医療費や介護費用を抑制する効果があるなど、敬老パスが果たしている役割を記入している意見も多くあります。同時に、高齢になったのを理由に運転免許証を自主返上した、という人たちからは「代わりに敬老パスをと思っていたのに」という意見が出されています。これらは、これまでも敬老パスの効果として、議論されてきたものです。敬老パスに対する評価として、市民の中に定着していることを示しています。 また、一部負担導入等もやむを得ないという意見もあります。しかし、その多くは、所得に応じて交付時に一定額を負担する、というものです。負担額は1万円未満が多数となっています。 神戸市のアンケートでは、現行制度の維持をと回答した人は70歳未満で34.7%、70歳以上で52.5%となっています。日本共産党議員団よりも低くなっています。これは、神戸市のアンケート自体が「負担のあり方について」聞いているためです。 日本共産党議員団のアンケートに対する自由意見で、、「無料のままにしてほしい。でも、神戸市がどうしてもお金がないというのなら、交付の時に1000円か2000円くらいなら出せます」という趣旨の意見がたくさんあります。この人たちは、神戸市のアンケートでは、「交付時に負担」などの項目を選択するとみられます。これが、神戸市アンケートで、現行制度維持を求める意見の比率が低くでている理由です。
2007年11月21日 日本共産党神戸市会議員団
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