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2005年10月

神戸市政Q&A(目次)>>

9.公立保育所を民営化するって…

シン: 公立保育所を民営化するって?
アイ: むちゃくちゃな話よね。3月市議会で矢田市長が、自民党議員の質問に答えて、民営化を検討するっていったのが最初よ。とたんに、民営化する3つの保育所 (東灘・本山北町保育所、灘区・中原保育所、北区・鈴蘭台北町保育所) を決めて、4月22日に保護者に知らせて、そのあと、保護者に説明会を開いている。そして夏には、運営を移管する法人を公募して、秋には決定、来年4月実施というスケジュールなのよ。
シン: 強引だな。子どもはどうなるの?
アイ: それが一番問題よ。保育所の主人公は子どもよ。それに、将来の神戸を担っているのよ。なのに、子どものことはそっちのけ。すでに、夜、突然泣き出す子なども出ているの。子どもは少しの変化にも敏感に反応するのよね。
シン: 神戸市は、きちんと説明しているの?
アイ: ところがむちゃくちゃ。とにかく民営化ありきなのよ。保護者が納得しなければ延期するのか、っていっても 「とにかく理解してもらう」 というだけ。何を考えているのか、って保護者会でも反対意見が続出したのよ。
シン:  反対の署名もすごく集まったって聞いたよ。
アイ: そう。短期間の間に10万筆近く集まったの。お母さんたちも仕事をしながら集めたの。すごいエネルギーよね。
シン: 6月議会ではどうなったの。
アイ: 自民党、公明党、民主党と住民投票☆市民力議員団の反対で不採択にされてしまったの。でも、保護者はへこたれてないわ。今は、市長への要望署名も集めているの。市長選挙は、民営化をストップさせる絶好の機会よね。
シン: そうだね。僕も協力するよ。で、民営化する理由って何?
アイ: 一番の理由は財政が厳しいからって。超過負担が3つの保育所で1億5000万円あるから、民営化してその分を、保育所に行っていない子どものためにつかうっていうのよ。
シン: 財政が厳しい、っていっても親や子どもの責任じゃないよね。で、超過負担ってどういうこと。
アイ: 保育所の運営費で、国が負担する部分があるんだけど、その単価と実際にかかる費用が違うのよ。具体的には人件費が大きいんだけど、その差額を神戸市が負担しているの。これを超過負担というの。全国の自治体で同じ問題があって、これの解消は、自治体共通の要求なのよ。
シン: 国が、本来負担すべき額を持っていないってことだね。それもひどいね。
アイ: そう、でも、今年度予算で、国は超過負担を解消するために交付税措置をしたのよ。いろいろ経緯はあるようだけど、超過負担があることを国が認めて、それを解消するといったのは初めてなの。これはすごく大きなことよ。
シン: じゃあ神戸市がいっている民営化の理由は成り立たないじゃないか。
アイ: そうなの。ところが神戸市は、保護者から、このことを聞かれると 「まだ決まっていない」 とか 「どれくらい神戸に配分されるかわからない」 「一般財源化されるから」 などとしか答えないのよ。ごまかしね。
シン: 今まで要求していたのを国が認めたんだったら、全額出してくれ、っていえばいいじゃないか。
アイ: そうなのよ。保護者にも、一緒に政府に要求してほしいってね。それをしないのが今の神戸市ね。認めると、民営化の理由がなくなるから。
シン: 議会での議論はどうなっているの?
アイ: 超過負担解消のために政府が予算措置したことは神戸市も認めているわ。でも、そのお金を公立保育所のためにつかう姿勢はないの。
シン: 超過負担解消ということでついた交付税を、他の事業につかうというのもまたひどい。
アイ: とにかく民営化ありきよ。5月の保護者説明会には子育て支援部の部長が出席して、これまでのやり方はまずかったと謝罪したの。でも 「保護者に安心してもらうためにも早く移管する法人を決める」 っていうのよ。
シン: 民営化に賛成しているなら、そういう理屈も通るんだろうけど。保護者や市民は納得していないんだろう。
アイ: そうなのよ、これのどこが、矢田市長のいう市民参画なのかっていいたいわ。それに、10万の市民の声を無視した、自民や民主、公明、住民投票☆市民力議員団の責任も免れないと思う。今、神戸市は 「議会で請願や陳情が不採択とされたから、市の方針が認められた」 と言って、今まで以上に、強引に進めようとしているもの。
シン: 公立保育所が果たす役割は大きいからね。
アイ: 公立保育所での保育水準は、一度に全市内にひろがるわけでしょう。ひとつの民間保育所のいい保育っていうのは、そう簡単にはひろがらないのよ。そこが、公立保育所の果たす大きな役割よね。保育水準を維持向上させるっていう。
シン: そうだね。それに地域の子育て支援の核として、行政の責任を果たすことにもなるしね。
アイ: なんでも民営化、民間活力の活用っていう、今の小泉内閣が進めている路線の中で出てきていると思うのよね。それと、神戸市のリストラ策ね。でも、こうしたやり方は、社会的に弱い立場の子どもや高齢者、母子家庭などには、大きな犠牲を強いるものなのよ。
シン: そうだね。国のやり方を無批判に自治体が取り入れるのはだめだね。
アイ: 民営化のあとには、民間保育所への補助金削減につながるのは確実だし。そんなことも含めて、話し合っていきたいわね。

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