神戸市政Q&A(目次)>>
23.アスベスト被害の実態解明と健康守る対策を
アイ アスベストによる健康被害が大問題になっているわね。
シン 神戸でも、神戸などで働いていた人が亡くなったりしている。まだまだ被害がひろがるのは確実のようだし、急いで対策がいるね。
アイ: どうすればいいのかしら。
シン まず、製造や使用の実態をつかむことが一番じゃないかな。過去、神戸港にも大量に荷揚げされているからね。この前、神戸港で働いていた人から話を聞いたんだけど、すさまじいね。雪のようにアスベストが舞う中、マスクもなしで働いていたって言うんだから。
アイ: 働いていた人に影響は出ていないの?
シン すでに、亡くなった人もある。今も、健康がすぐれないという人も多いよ。特に深刻なのは、学生アルバイトや日雇いの労働者もたくさんいたんだけど、その人たちの状況はまったくわからないんだ。
アイ: 輸入されたアスベストは、トラックで運ばれたんでしょう。影響は、ものすごく広範囲にひろがっているんじゃないの?
シン 日本共産党市議員団が、7月20日に神戸市に申し入れをしているんだ。そのなかで、企業や市民、その他いろんなところから情報を集めて、使用実態などを把握することを求めている。
アイ: ことは、人の命にかかわることだもの。対策も急いでほしいわね。でも、なぜこんなに深刻になるまでわからなかったの?
シン アスベストは、発病するまでに30年から40年もかかるといわれている。だから、発見そのものが遅れるんだけど。でも、1965年くらいには、イギリスで危険性が指摘されているし、70年代には世界の共通認識になっていたんだ。ところが、政府が対策をとらなかった。青石綿、茶石綿を禁止したのが95年、白石綿は04年10月に原則禁止だからね。被害を大きくしたのは政府の責任だよ。
アイ: 自治体や企業の責任はどうなの?
シン 企業が必要な安全対策をとっていなかったことも大問題だ。神戸港の実態などは、端的な例だね。同時に、自治体としての対応策も不十分だったと思うよ。
アイ: 特に神戸港の場合、神戸市の責任もあるわよね。
シン 神戸市の施設でも作業がやられていたんだからね。
アイ: 神戸港にはどれくらい荷揚げされていたの?
シン 79年以後のデータがあるんだけど、04年にも2000トン近く輸入されている。
アイ: 健康被害にはどう対応すればいいの?
シン 特別法がいると思う。政府も検討するという報道もされているけど、それができるまでの間は、公害健康補償法などによる救済策も検討すべきだね。労働災害と同時に、公害でもあるからね。
アイ: 使用していた事業所の周辺住民を対象にした健康調査もいるでしょう?
シン 神戸市も、状況を把握している労働基準局に情報提供を求めている。その結果に基づいて、必要なら健康診断もやる、っていっている。
アイ: 地震の時、大量に建物が解体されたじゃない。そのときのことも心配だし、いろんな建物につかわれているけれど、それが今後、解体や改修されるわけでしょう。対策は十分なの?
シン いま、神戸市も、公共施設での使用状況を調べている。年間の建築物の調査も必要だよ。ほとんどの建物でつかわれているだろうから、解体作業や改修作業にあたっては、万全の対策がいるだろうね。
アイ: とにかく、命と健康に関わることだから、実態調査と原因究明をすべきね。そして、何よりも急いで、今まで、石綿を扱う仕事に携わっていた人や関係者の健康調査を急ぐべきよね。
シン 神戸市も相談窓口を開いているけど、きちんと対応してほしいね。我々も声をあげないとね。
■参考資料
グラフ:「神戸港のアスベスト輸入量」 |