神戸市政Q&A(目次)>>
28.外郭団体はどうなっているの?
シン: ずっと外郭団体のあり方については、市民の関心は高いけど、神戸市の外郭団体ってどうなっているのかな。
アイ: 財政的には深刻な団体が多い。特に、開発型の団体で多いわ。
シン: たとえば。
アイ: 神戸空港と関西国際空港を船便でつなぐ海上アクセス。02年2月に休止しているんだけど、神戸空港開港とあわせて再開するっていってるわ。
シン: すごい赤字だったんじゃないかな。
アイ: 累積赤字は158億円、それに神戸市からの借金が100億円、外郭団体からの借金も29億円ある。再開して、これを返していくっていうのよ。市民を馬鹿にしていると思わない?
シン: すごくたくさんの人が利用して、どんどん黒字になる、って考えているんだろうか。開業当初の需要予測もでたらめだったんだろう。
アイ: そうよ、一日あたり5500人が利用するっていってたのに、実態は最高でも2600人、休止前には1300人足らずなのよ。この教訓をまったくいかしてないわ。今度は、利用者数は、休業前の程度、とみているようだけど、それなら、この膨大な赤字は解消しないわよ。安い船を使うので大丈夫だ、なんて言ってるけど、あまりにも無責任ね。
シン: 赤字になって倒産しても、自分たちの財産をつぎ込んだり、給料がなくなったりしないからじゃないかな。再開を決めた人たちには、経営責任をとってほしいな。
アイ: そうね。でも、海上アクセスだけじゃないものね。同じ関空関連の航空貨物ターミナルも同じようなものね。累積赤字が40億円あるもの。それに、神戸港埠頭公社も、神戸市の支援で黒字にはなっているけれど、経営が厳しいのは変わりないもの。ここも、神戸市が、水深の深いバースをどんどんつくっていった
「神戸港拡張政策」 の影響をもろに受けているわね。
シン: 神戸市のむだ遣いや、大型公共事業関連の団体が経営破綻に直面している、というのも、今までの神戸市政の特徴を表しているね。
アイ: 直接ムダ遣いした、っていうのではないけど、住宅供給公社も債務超過になっているわ。
シン: ここだって、過大な宅地開発などを進めてきたことが影響しているんだろう。これまで売れなかった土地などを安く売り払って、整理した結果じゃないのかな。
アイ: それは確かね。
シン: ポートライナーを神戸空港までの延伸複線化する工事が進んでいるけれど、これも、外郭団体の神戸新交通株式会社だろう。経営的には大丈夫かな?
アイ: いやいや、大変なことになるわよ。いまでも200億円以上あるもの。累積赤字が。長期借入金も153億円あるし。これまで、リストラ、合理化で、とことん
「スリム化」 して、00年度から、ようやく単年度黒字になったんだから。事業費総額は1200億円よ。民間企業では考えられない無謀な投資よね。
シン: 本来、ポートライナーは公共輸送機関だろう。今の利用者の足をまもることが優先されるべきなのに、神戸空港最優先、という気がするね。
アイ: その通りね。神戸市では、神戸空港関連はまさに聖域扱いだものね。でも、これ以上、赤字が増えれば再建できなくなると思うわ。
シン: 外郭団体で、新たな問題として、指定管理者制度があるって聞いたよ。
アイ: 「官から民へ」 という政府の方針の具体化の一つらしいけど、今、外郭団体がしている業務を、株式会社を含めた民間に移していくっていうもので、すでに進んでいるのよ。
シン: 何が問題になるのかな。
アイ: いくつかあるけど、働いている人の雇用が不安定になること。そして、業務が民間に移ることで、公的責任があいまいになること、などよね。
シン: 外郭団体の立て直しはどうすればいいのかな。
アイ: まず、海上アクセスなど関空関連は、整理すべきだと思うわ。再開しても、黒字が見込めないし、さらに赤字を増やすことは確実だもの。新交通の延伸複線化を進めているけど、これもストップした方がいいわよ。運行を始めると、一気に費用がかさんで、赤字がふくらむもの。
シン: 一番大事なのは、これまでの開発路線をまじめに反省して、そこから教訓をくみ出して、整理も含めて検討することが必要だね。こんな状態にした、矢田市長らの責任は絶対にあいまいにはできないよね。市長選ではこの点もきちんと批判していかないと。
■参考資料
グラフ:「主要団体の累積損益推移」「マリンルート利用実績」「長期借入金残高推移」 |